50代・60代のシニア婚活の現実とは？ 幸せな結婚をするためのコツ

50代や60代で婚活を始める人が増えたことを受けて、最近はシニアをターゲットとする結婚相談所も増えてきました。なかには、成人した子どもと一緒に、結婚相談所に入会するシニアもいるほどです。

50代や60代の人は、どのようなことがきっかけで婚活を始めるのでしょうか。シニア婚活が活性化している理由や背景、幸せな結婚をするためのコツを解説します。

シニア婚活の現実①：年金分割制度が分岐点

シニア婚活市場が活性化したきっかけが、2008年に施行された「離婚時の年金分割制度」です。これまでは、夫婦が離婚すると、妻は夫が支払っていた厚生年金を受け取れませんでした。それが、離婚したあとも分割して受け取ることができるように変更されたのです。

老後の生活の不安から離婚をためらっていたシニア女性が、この制度が後押しとなり離婚を決断。熟年離婚が増加した結果、シニア世代の婚活が活発になったと言われています。現在も、子どもの独立や定年を機に離婚し、婚活を開始するシニアが増え続けています。

シニア婚活の現実②：子ども世代の価値観が変化

また、親の再婚に好意的な子ども世代が増えていることも、シニア婚活活性化の一因です。かつての子ども世代は、自分の親が別の人と再婚することに嫌悪感を示す傾向がありました。子どもの反応を気にして、再婚を躊躇していたのがひと昔前の現実です。

しかしながら今は、再婚する気はなかったものの、子どもの「そろそろいい人を見つけなよ」という言葉により、結婚相談所の入会に踏み切るシニアも少なくありません。再婚を前向きな生き方として描くテレビドラマやマンガが増えたことで、子ども世代の価値観が変化したのでしょう。

シニア婚活の現実③：理想が高すぎる人も多い

シニア婚活が活発になるとともに、50代や60代の結婚をサポートする結婚相談所が増加。年齢にかかわらず、プロフィール等を閲覧して、自分好みの相手にお見合いを申し込めるようになりました。つまり、夢を膨らませること自体は、いくらでもできるのです。

プロフィールには、20代、30代、40代と、若い世代の婚活者も数多く登録されています。シニアだからこそ、素敵なお相手と老後を過ごしたい。そんな気持ちから、「高年収限定」「10歳以上年下希望」など、非現実的な条件を提示してしまい、相手が見つからないケースもあります。

まとめ

老後資金が安定する、子どもが再婚に前向きなど、シニア婚活を後押しする流れが起きています。そのため、50代だから、60代だからと、後ろめたい気持ちにならず、前向きに婚活できるのが今の日本。とはいえ、理想が高すぎることで出会いが遠のくことも少なくありません。そのため、自分を取り巻く現実を踏まえてシニア婚活をすることが大切です。